ソッツィーニ主義(読み)ソッツィーニしゅぎ(英語表記)Socinianism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソッツィーニ主義」の意味・わかりやすい解説

ソッツィーニ主義
ソッツィーニしゅぎ
Socinianism

16世紀,イタリアのシエナの人,レリオ・ソッツィーニおよび彼の甥 F.ソッツィーニらが,スイスの宗教改革者セルベツスの反三位一体神学の影響を受け,特にポーランドクラクフを中心に東方に推進した教会改革運動。その教義的特徴は三位一体とキリストの神性の教義の否定であり,1605年『ラカウ・カテキズム』 Rakauer Katechismusを編纂,これを基準とする。戦争に絶対反対,無抵抗主義をとる。 17世紀まで発展したが,カトリック側の対抗宗教改革の圧力とポーランド議会の決議によって 38年本部が破壊され,追放された。イギリス,アメリカではユニテリアンと同一視されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android