そね(読み)ソネ

デジタル大辞泉 「そね」の意味・読み・例文・類語

そ‐ね

[連語]終助詞「そ」+終助詞「ね」。上代語》「な…そね」の形で用いられる。…(し)てくれるなよ。
「今替る新防人にひさきもりが舟出する海原うなはらの上に波な咲き―」〈・四三三五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「そね」の意味・読み・例文・類語

そ‐ね

  1. ( 禁止表現に用いられる終助詞「そ」と、あつらえの意の終助詞「ね」が重なったもの ) 常に「な…そね」の形で用いられる。…しないでほしい。
    1. [初出の実例]「難波潟潮干なあり曾禰(ソネ)沈みにし妹が姿を見まく苦しも」(出典万葉集(8C後)二・二二九)

そね

  1. 〘 名詞 〙 植物いぬしで(犬四手)」の異名

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android