ソフトエネルギー・パス(英語表記)soft energy path

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソフトエネルギー・パス」の意味・わかりやすい解説

ソフトエネルギー・パス
soft energy path

エネルギー・システムとして,集中的な巨大設備ではなく需要者接近の中小規模の設備を,そして化石燃料ではなく再生可能なエネルギーを,それぞれ利用していこうというエネルギー戦略。これに対し,従来の化石燃料,原子力中心の路線をハードエネルギー・パスという。 1976年にイギリス物理学者 A.ロビンスが『フォーリン・アフェアーズ』誌に発表した論文で提唱した。この背景には,スケールメリット神話への懐疑エネルギー源は多様であることが望ましい,エネルギーを浪費しなくても経済成長は可能である,などの考え方がある。

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