ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソンディ」の意味・わかりやすい解説
ソンディ
Szondi, Leopold(Lipot)
[没]1986.1.24. チューリヒ
オーストリア=ハンガリー帝国生れの精神分析医。主としてスイスで活躍した。ユダヤ人の靴屋の息子として生れ,ブダペスト大学に学ぶ。遺伝子研究に興味をもち,結婚相手の選択には劣性遺伝子が影響するという無意識の遺伝子学説を唱えた。 1939年,8枚1組の顔写真を選択させ,その結果によってパーソナリティを診断する「ソンディテスト」を発表。第2次世界大戦中は迫害を受け自宅で研究を続けるが,44年ベルゲン・ベルゼン収容所に強制収容された。戦後は「家族的無意識 (必然運命) 」の理論に基づく運命心理学を提唱し,58年国際運命心理学会を設立した。主著『実験衝動診断法,ソンディテスト』 Lehrbuch der Expellimentellen Triebdiagnostik (1947) ,『運命への挑戦-運命心理学論集』 Schicksalsanalytische Therapie (63) 。
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