タイセイヨウマグロ(読み)たいせいようまぐろ(英語表記)blackfin tuna

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タイセイヨウマグロ」の意味・わかりやすい解説

タイセイヨウマグロ
たいせいようまぐろ / 大西洋鮪
blackfin tuna
[学] Thunnus atlanticus

硬骨魚綱スズキ目サバ科に属する海水魚。小形のマグロで、最大体長90センチメートル程度。英名は、尾部の黒みがかった離鰭(りき)の色に由来する。T. thynnusが太平洋のクロマグロT. orientalisと別種とされタイセイヨウクロマグロ標準和名が提唱されていることから、本種の標準和名もその英名に従ってヒレクロマグロとすることが提唱されている。西大西洋の熱帯海域に生息、沿岸性でメキシコ湾カリブ海からブラジル沿海に分布

[上柳昭治・小倉未基]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のタイセイヨウマグロの言及

【マグロ(鮪)】より

…日本ではふつうマグロとは大型のサバ型魚類で刺身として生食に供されるものを指すことが多く,このためカジキ類をもカジキマグロと称することがある。分類学上のマグロ属はビンナガ(ビンチョウ)Thunnus alalunga(英名albacore)(イラスト),クロマグロ(ホンマグロ,シビ,ハツ)T.thynnus(英名bluefin tuna)(イラスト),ミナミマグロ(豪州マグロ)T.maccoyii(英名southern bluefin tuna),メバチT.obesus(英名bigeye tuna),キハダ(キワダ)T.albacares(英名yellowfin tuna)(イラスト),タイセイヨウマグロT.atlanticus(英名blackfin tuna),コシナガT.tonggol(英名longtail tuna)の7種を含む。このうち,ビンナガ,メバチ,キハダの3種は世界の熱帯から温帯にかけての広い範囲に生息する。…

※「タイセイヨウマグロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android