日本大百科全書(ニッポニカ) 「タウバー」の意味・わかりやすい解説 タウバーたうばーRichard Tauber(1891―1948) オーストリア出身のテノール歌手。リンツに生まれる。1913年、モーツァルトの『魔笛(まてき)』のタミーノでデビュー。ドレスデン、ミュンヘン、ベルリンを経て、25年以後ウィーン国立歌劇場に所属、レハールのオペレッタに多数出演、映画にも出た。ユダヤ人であったためドイツ、オーストリアで歌えなくなるとロンドンに移り、40年にはイギリスに帰化し、コベント・ガーデン王立歌劇場を中心に、47年に引退するまで活躍した。[美山良夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例