タウンモビリティ(読み)たうんもびりてぃ

知恵蔵 「タウンモビリティ」の解説

タウンモビリティ

大型の店舗や商店街、街の中心部において、歩行が不自由な高齢者や障害者に電動三輪車、電動スクーター電動車いすなどを無料で貸し出し、買い物だけでなく、街を散策する手段と環境を支援する取り組み。1978年に英国において、ショップモビリティとしてミルトンキーンズというニュータウンで始まった。日本でも導入する地域や店舗が増えてきているが、実験・試行段階としての導入例も多い。普及のためには、自宅からサービス拠点までの交通手段確保というハンディキャップをもった人を対象とした交通サービス整備が課題ではあるが、街のバリアフリー化の促進効果、生活の質(QOL)の向上には大きな意義がある。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む