山川 世界史小辞典 改訂新版 「タキ・オンコイ」の解説
タキ・オンコイ
taqui onkoy
1560年頃,ペルー高地ワマンガ地方に発生して各地に蔓延した千年王国運動。ケチュア語で「踊る病」の意味。ファン・チョクネが指導者であり,征服者の政治組織や教会が突然海に呑まれ,ワカ(聖所,神殿)と土着の神々が復興すると信じられ,民衆が乱舞した。まだ不明な点が多く,今後研究の余地があるが,アンデス地方の最初の抵抗運動として注目される。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報