たぎたぎし(読み)タギタギシ

デジタル大辞泉 「たぎたぎし」の意味・読み・例文・類語

たぎたぎ・し

[形シク]道に凹凸高低があって歩きにくいさま。また、足もとがおぼつかないさま。
車駕みくるまの経ける道狭つち―・しかりき」〈常陸風土記

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 当麻 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「たぎたぎし」の意味・読み・例文・類語

たぎたぎ‐

  1. 〘 形容詞シク活用 〙
  2. 道路などに、でこぼこや高低のあるさま。
    1. [初出の実例]「悪しき路の義を取りて、当麻(たぎま)と謂ふ。〈俗、多支多支斯(タギタギシ)と云ふ〉」(出典:常陸風土記(717‐724頃)行方)
  3. 足がよくきかず、たどたどしい。
    1. [初出の実例]「然るに今吾が足得歩まず、当芸当芸斯玖(タギタギシク)〈当より下の六字は音を以ゐよ〉成りぬ」(出典:古事記(712)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android