普及版 字通 「タク・つみする・ながす」の読み・字形・画数・意味
18画
(異体字)
22画
[字訓] つみする・ながす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(てき)。〔説文〕三上に(てき)に従う形に作り、「罰するなり」と訓し、責の意とする。は(てき)の初形。〔左伝、昭七年〕「自らを日の災に取るなり」とは、天譴(てんけん)をいう。は卜文ではの初文で、帝を祀る意。ゆえに天譴をというのであろう。のち流の意に用いる。
[訓義]
1. つみする、せめる、とがめる、しかる、天のとがめ。
2. ながす、遠くへうつす。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 伊豆波留(いつはる)、、阿佐牟久(あざむく)〔名義抄〕 イツハル・カナフ・カタキナリ/ ツミセラル・セメ・セム 〔字鏡集〕 ツミ・ツミセラル・カナフ・カタキナリ・セムル・イカル・イツハル・セラル
[声系]
は(適)(てき)声。は古い字書にみえない字であるが、〔詩、風、北門〕「室人(こもごも)(あまね)く我を(せ)む」、〔国語、周語中〕「秦の師必ずらん」のように古くから用いられている字である。
[語系]
tek、責tzhekは声義が近い。〔詩、風、北門、箋〕に「は譴責なり」、〔国語、斉語、注〕に「は譴責なり」とあって同訓。もと天譴をいう語であろう。
[熟語]
過▶・官▶・宦▶・咎▶・居▶・去▶・譴▶・降▶・徙▶・戍▶・仙▶・遷▶・卒▶・堕▶・置▶・発▶・罰▶・夢▶
[下接語]
遠・禍・遐・刑・譴・・遷・天・配・貶・冥・流・淪
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報