タナトスの画家(読み)タナトスのがか(その他表記)Thanatos painter

改訂新版 世界大百科事典 「タナトスの画家」の意味・わかりやすい解説

タナトスの画家 (タナトスのがか)
Thanatos painter

前5世紀ころのギリシア陶画家。生没年不詳。アッティカ地方で製作された葬祭用の白地レキュトスに,タナトス(〈死〉)が死者冥界に送る絵を描いた陶画家。同様なモティーフを扱った陶画が陶片などで若干残っている。大英博物館にある,タイニア供養の紐)を結んだ墓碑の前でタナトスとヒュプノス(〈眠り〉)が兵士遺体を運んでいる絵は現存する最もすぐれた作例である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む