タマキノコムシ(読み)たまきのこむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タマキノコムシ」の意味・わかりやすい解説

タマキノコムシ
たまきのこむし / 球蕈虫

昆虫綱甲虫目タマキノコムシ科Liodidaeに属する昆虫の総称。世界各地に分布し、少なくも数百以上の種が知られており、日本の既知種は50種以上ある。体長1~7ミリメートルぐらい。普通、球形から卵形背面が強く膨らみ、光沢がある。黄褐色から黒褐色で背面には毛がない。頭・前胸を下に曲げるとまったく球形に丸まる種類も多い。触角は10~11節で先の3~5節が広がるが、第8節は前後の節より短く幅が狭いことが多い。朽ち木や枯れ木、キノコや粘菌、樹皮下や落葉中などにすみ、アリの巣やキクイムシのあけた樹木の穴中にいるものもある。

 タマキノコムシ科には、しばしばチビシデムシ科Catopidaeを亜科として含めることがある。この類は卵形か長楕円(ちょうだえん)形でやや平たく、短毛に覆われ、体長2~5ミリメートルぐらい、動物の死体や腐肉、糞(ふん)に集まる。世界で数百種、日本でも40ほどの種が記録されている。

[中根猛彦]

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