知恵蔵 「タモリ」の解説
タモリ
保険外交員、ボウリング場支配人などを経て、ジャズピアニストの山下洋輔らに見いだされ、特にその才能にほれ込んだマンガ家の赤塚不二夫の強力なサポートを得て芸能界に入る。でたらめ外国語やイグアナの形態模写などの即興芸などあくの強い芸風で、パーソナリティーを務めたラジオ「タモリのオールナイトニッポン」(1976~83年、ニッポン放送)は、若者の人気を集めた。サングラス姿がトレードマーク。その芸風から深夜のイメージが強かったが、昼の帯番組である「笑っていいとも!」に起用され、活動の幅を広げてきた。周りの芸人やゲストの持ち味を引き出すのがうまく、博識でハプニングやアドリブに強いと評価され、生放送やオールロケ番組を担当することが多い。
2014年3月いっぱいで終了することが発表された「笑っていいとも!」の司会では、02年に「生放送単独司会」の世界記録としてギネスブックに認定され、記録を更新中である。また、10年には、様々な表現の分野で優秀な実績をあげた人に贈られる伊丹十三賞を受賞している。
(原田英美 ライター / 2013年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報