タルクイニウス・スペルブス(英語表記)Tarquinius Superbus, Lucius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

タルクイニウス・スペルブス
Tarquinius Superbus, Lucius

伝説的な古代ローマ第7代かつ最後の王 (伝説では在位前 534~510) 。第5代の王タルクイニウス・プリスクスの息子か孫とされ,第6代の王セルウィウス・ツリウス女婿となったが,王を殺し王位についた。ラテン諸市の征服カピトリヌス丘のユピテル神殿の奉献,ガビイ人との条約などの業績があるとされるが定かでない。スペルブスは傲慢の意で,またその王子がルクレチア (貴族のタルクイニウス・コラチヌスの妻) を強姦したこともあってユニウス・ブルーツスらの反乱により追放され,ローマ王政は終焉した。その後他の都市やエトルリア王ポルセンナを説いてローマに対抗しようとしたが失敗,クマエのアリトデムのもとに逃れそこで死んだとされる。

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