タングラ山脈(読み)たんぐらさんみゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タングラ山脈」の意味・わかりやすい解説

タングラ山脈
たんぐらさんみゃく / 唐古拉山

中国、チベット自治区北東部にある山脈。青蔵高原中央部を、東経91度から97度まで東西約600キロメートルにわたり、標高5500メートル前後の稜線(りょうせん)が続く。東部は瀾滄江(らんそうこう)と怒江(どこう)の分水嶺(ぶんすいれい)である。西端に近い巴斯康根(ばすかんげん)山(6022メートル)の東にあるタングラ山口(峠)には青海省西寧(せいねい)からラサに至る交易路が古くから通っていたが、1954年に青蔵自動車道が開通した。

[酒井敏明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android