普及版 字通 「ダク・やまい」の読み・字形・画数・意味
5画
[字訓] やまい
[説文解字]
[字形] 象形
牀上に人が臥している形。〔説文〕七下に「倚(よ)るなり。人の疾るとき、倚するの形に象る」とする。卜文の疾字形は、人が牀上にあってもがき苦しむ形で、ときに小点を加えるものがあるのは、発汗を示すものであろう。牀に依する形とはしがたい。
[訓義]
1. やまい、やむ、やみくるしむ。
2. よる、もたれる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ヤマヒ・ヨル
[部首]
〔説文〕部に百二字を録し、〔玉〕には二百七十二字を収め、二倍半以上にふえている。
[声系]
〔徐箋〕に(匿)(とく)と同声にして、その隷変の字とし、また〔説文通訓定声〕に疾(しつ)と同声とするが、ともに確かでない。をそのまま用いる例はない。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報