ダコイト(その他表記)dacoit

翻訳|dacoit

改訂新版 世界大百科事典 「ダコイト」の意味・わかりやすい解説

ダコイト
dacoit

ヒンディー語で,〈武装盗賊集団〉の総称語源起源は不詳。〈叫ぶdāknā〉または〈共に抑圧されたdashṭa〉の転訛とする説もある。イギリス領インドでは〈5人以上の者が共同で活動する盗賊集団〉と規定されたが,その性格成員,活動は多様であり,単なる盗賊とは限らない。1889年に捕らえられた〈インドのロビン・フッド〉にもたとえられるタンティア・ビルTantia Bhilや,ピンダーリー,サグと同様に反英抵抗運動を続けた政治的な流賊集団,また北インドのハブーラHabūra,南インドのマッラバンMaravan,カッランKallanのごとく,村・家畜の見張役や塩・穀物交易の職能をもつ特定部族も含まれた。1980年代でもなおアーグラ周辺を中心として活躍するダコイトは一大治安問題となっているが,その組織・活動の実態には不明の部分が多い。
義賊 →盗賊
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百科事典マイペディア 「ダコイト」の意味・わかりやすい解説

ダコイト

ヒンディー語で〈武装盗賊集団〉の総称。語源や起源だけでなく,活動・性格・成員も不明。金持ちから盗み,貧者に与えるダコイトの場合には,国民人気を博すこともある。活動の場はインド北部が多い。

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