ダゴン(その他表記)Dagon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダゴン」の意味・わかりやすい解説

ダゴン
Dagon

古代フェニキアの神。マリとテルカにその神殿が発見されている。旧約聖書により,ペリシテ人にも崇拝されていたことが知られる。バビロニアアッシリアでは,ダガンと呼ばれた。ヒエロニムスによって魚を意味するヘブライ語ダグと結びつけられ,一般に,上半身が人間で下半身が魚の形をした魚神であったと考えられてきたが,これは誤りで,ダゴンの名はもとは麦を意味し,大地と結びつきの深い豊穣神であったとみられる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ダゴン」の意味・わかりやすい解説

ダゴン
Dagon

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世界大百科事典(旧版)内のダゴンの言及

【ダガン】より

…セム人の神。ヘブライ語ではダゴンDagon。元来はアモリ人の穀物神であったが,メソポタミア各地において礼拝され,ユーフラテス川中流域のマリがその中心地の一つであった。…

【ヤンゴン】より

…1989年6月に国名がミャンマーと変更された際,ラングーンRangoonもヤンゴンと改称された。市街地北部のティンゴウタヤ丘の上に高さ約100mのシュウェダゴン・パゴダがあり,古くから聖地ダゴンDagonとして知られていた。このパゴダは,伝説によればオッカラーパ出身のモン族商人タプッサ,バリカ兄弟が釈迦からもらった聖髪を,過去三仏の遺品があるこの丘に安置したのが起源とされる。…

※「ダゴン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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