改訂新版 世界大百科事典 「ダレー」の意味・わかりやすい解説 ダレーClaude Charles Dallet生没年:1829-78 フランスのパリ外国宣教会士。1852年に同会の神学校を卒業後,アメリカ,カナダ等で布教。のちパリで71年から翌年にかけて《朝鮮基督教史》(全2巻,1874刊)を執筆した。この書は,朝鮮の丙寅教獄(1866)で殉教した同会所属の神父ダブリュイM.A.N.Daveluy(漢名は安敦伊)が収集し,パリの同会本部に送付していた資料に依拠したもので,朝鮮キリスト教史の基本文献となっている(序論は《朝鮮事情》の題で邦訳がある)。ダレーは執筆後,1877年にコーチシナのトンキンに至り,翌年病没した。執筆者:原田 環 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by