ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トンキン」の意味・わかりやすい解説
トンキン
Tonkin
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ベトナム北部に対するヨーロッパ人の呼称。ベトナムではバクボ(北部)またはバクキ(北圻)とよぶのが普通である。東京(トンキン)の名は1430年、黎(れい)朝(レ朝)の太祖が前朝胡(こ)(ホ)氏の東都(ドンド。現ハノイ)を改めて東京としたのに始まる。16世紀末以来、黎朝の権臣鄭(チン)氏の支配する北部地域は、陶器、絹の産地としてヨーロッパ人の注目するところとなり、フエ(ユエ)を中心とする阮(げん)(グエン)氏の広南国(コーチシナ)と区別されて、トンキン王国とよばれた。19世紀後半、フランスはベトナムから北部を切り離すために、この名を積極的に用いるようになり、1887年のフランス領インドシナの成立とともに、北部はトンキン保護領として法定された。現在この名はまったく用いられない。
[桜井由躬雄]
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