ダーウィンガエル(読み)だーうぃんがえる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダーウィンガエル」の意味・わかりやすい解説

ダーウィンガエル
だーうぃんがえる
[学] Rhinoderma darwinii

両生綱無尾目ハナガエル科のカエル。吻(ふん)端が突出しているためハナガエルともよぶ。チリ中南部に分布する。体、四肢とも細長く、背面は緑色か褐色。腹面は黒色で白点が散在する。体長約3センチメートル。森林内の小流付近にすむ。陸上産卵で卵数約30、卵径4ミリメートル。ゼリー層内で胚(はい)が動き始めると、雄が飲み込んで鳴嚢(めいのう)に収める。胚は鳴嚢内で孵化(ふか)し、約7週間後に変態個体となって吐き出される。別種のリノデルマ・ルーフムR. rufumの卵は小さく(2.4ミリメートル)、オタマジャクシの時期に水の中に吐き出される。

倉本 満]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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