チアジン

化学辞典 第2版 「チアジン」の解説

チアジン
チアジン
thiazine

C4H5NS(99.16).N原子1個とS原子1個を含む複素六員環式化合物の総称ヘテロ原子位置により,1,2-,1,3-,1,4-チアジンに区別される.これらは,それぞれ二重結合の位置によって数種類の異性体が考えられるが,詳細はあまりよく知られていない.1,4-チアジン(パラチアジン)は,チオジグリコール酸イミドS(CH2CO)2NHを450 ℃ に加熱したアルミナの上を通して合成された.無色の液体.沸点76~77 ℃.0.8465.1.5975.水に易溶.互変異性をなす.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チアジン」の意味・わかりやすい解説

チアジン
thiazine

化学式 C4H5NS 。硫黄窒素を含んだ六員環化合物の総称。硫黄原子と窒素原子の環内の位置と,π 電子の位置とによって数種の異性体が知られている。

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