チェナブ川(読み)ちぇなぶがわ(その他表記)Chenab

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェナブ川」の意味・わかりやすい解説

チェナブ川
ちぇなぶがわ
Chenab

インド北西部のカシミールからパキスタンを南流するインダス川五大支流一つパンジャーブヒマラヤ山脈のバラ・ラチャ峠に源を発し、北西に流れ、キストワール付近からは南に西に繰り返し流路を変えながらピル・パンジャル山脈を横断し、ジャム北西のアクヌールからパンジャーブ平原へ下り、ジェラム、ラービ両河川をあわせたのち、サトレジ川に合流する。インド領内で延長1200キロメートル、流域面積2万7000平方キロメートル。マララ、カンキ、トリムなどから、灌漑(かんがい)用運河がパキスタン側へ通じる。

[林 正久]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェナブ川」の意味・わかりやすい解説

チェナブ川
チェナブがわ
Chenāb River

パキスタン北東部を流れる川。サトレジ川 (インダス川支流) の支流。全長約 964km。ヒマラヤ山脈,カシミール南東部に源を発し,パキスタンに入り,ムルタン南南西 110kmでサトレジ川に注ぐ。パンジャブ地方五大河川の一つで,灌漑水系の主要部を形成している。

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