チヤンハン平原(読み)チヤンハンへいげん(その他表記)Jianghan pingyuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チヤンハン平原」の意味・わかりやすい解説

チヤンハン(江漢)平原
チヤンハンへいげん
Jianghan pingyuan

中国中部,チャン (長) 江の中流に広がるリヤンフー (両湖) 平原のうち,中央部から北部のフーペイ (湖北) 省に属する部分。春秋戦国時代には巨大な沼沢地であったが,チャン江とハン (漢) 水の運ぶ土砂で埋積されて形成された。ホン (洪) 湖をはじめ大小の湖沼が散在するが,明代にチャン江北岸に大堤防が築かれたこともあり,南岸のトンティン (洞庭) 湖平原よりも陸地化が進んでいる。長らく氾濫に苦しめられたが,チャン江にチン (荊) 江遊水池,ハン水にトーチヤタイ (杜家台) 遊水池が建設されるなど治水が進んでいる。水稲,ワタを主作物とし,省最大の農業地域である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む