岩石学辞典 「チャーノカイト系列」の解説 チャーノカイト系列 岩石の系列で,ハイパーシン花崗岩(charnockite)からノーライト(norite)に似た輝岩(pyroxenite)に至る範囲の岩石からなり,全体を通じて紫蘇輝石(hypersthene)が存在する特徴がある.カルカッタの都市の基礎を作ったチャーノック(Job Charnock)の墓石に用いられたのがチャーノカイト(charnockite)で花崗岩的な岩石である.この名称はホランドが提案し,チャーノカイトとチャーノカイト系列の名称は,成因的にインドの岩石と関係が証明されない限り,インド以外の岩石には用いないように希望を述べている[Holland : 1900].同様の岩石は他の地域でも発見されており,特にアフリカのものについてはグローブスが記載している[Groves : 1935]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報