デジタル大辞泉
「チャチャチャ」の意味・読み・例文・類語
チャチャチャ(〈スペイン〉cha-cha-cha)
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チャチャチャ
- 〘 名詞 〙 ( [スペイン語] cha-cha-cha ) ラテン‐アメリカ音楽のリズムの一つ。キューバのエンディゴ=ホリンがキューバ舞曲ダンソンを改良・創始。一九五〇年代に流行した。チャチャチャというはやし詞が二小節ごとにはいるのが特色。
- [初出の実例]「エンリケ・ホルンのチャチャチャが、あと、ほんの少しでアメリカからやってくる時分で」(出典:巷談本牧亭(1964)〈安藤鶴夫〉つばめの唄)
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チャチャチャ
cha cha chá
キューバのダンス音楽。19世紀末に生まれた2/4拍子のゆったりとした踊り〈ダンソンdanzón〉のリズムを歯切れよくし,音楽に歌謡的要素を強めて現代大衆音楽に仕上げたもので,キューバの伝統的なチャランガcharanga(バイオリン3~5にフルート,ピアノ,ベース,リズム・セクションなどの編成)で演奏される。創始者はバイオリン奏者のエンリケ・ホリンEnrique Jorrín。彼が1950年ころに発表した《うそつき女La Engañadora》がチャチャチャの最初の曲とされている。これはペレス・プラードがメキシコでマンボ・ブームをまき起こしたのと同時期だったが,キューバの一般民衆の間ではチャチャチャが圧倒的に人気をつかみ,ダンス音楽として長く愛好された。
→社交ダンス
執筆者:中村 とうよう
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百科事典マイペディア
「チャチャチャ」の意味・わかりやすい解説
チャ・チャ・チャ
キューバのダンス音楽。19世紀末に生まれたゆったりとした踊り。ダンソンのリズムを歯切れよくし,歌謡的要素を強めたもの。軽快な2拍子。伝統的なチャランガcharanga(バイオリン3〜5にフルート,ピアノ,ベース,リズム・セクションなどの編成)で演奏される。エンリケ・ホリンが創始。キューバ一般民衆の圧倒的人気をつかむ。1950年代半ばには世界的に流行。
→関連項目社交ダンス
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チャチャチャ
ちゃちゃちゃ
cha cha cha
ポピュラー音楽のリズムの形式の一つ。通常グィロ(ひょうたん形の果実の堅い表皮に刻み目をつけ、針金のブラシでこすって音を出すキューバン・バンドの打楽器)を用い、チャチャチャという感じのリズムをとるところからこの名がついたといわれる。キューバのバイオリン奏者兼楽団指揮者エンリケ・ホリンが、19世紀末から20世紀初めにかけて流行したキューバの舞曲ダンソンを改良して創始し、1950年代の中ごろ世界的な流行をみた。
[永田文夫]
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チャ・チャ・チャ
イタリアのダンスグループ、フィンツィ・コンティーニの曲。1985年に発表。日本では石井明美によるカバーバージョンがテレビドラマ「男女7人夏物語」の主題曲に使用されヒットした。原題《Cha Cha Cha》。
ちゃちゃちゃ
日本の演劇作品。作・演出はわかぎゑふ。副題は「ある洋服職人の物語」。劇団「リリパットアーミーII」が2004年1月に大阪・ワッハホールにて初演。
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チャチャチャ
cha-cha-cha
ラテンアメリカ系のダンス・リズムの一つ。 1950年代に流行した。マンボを変形したリズムで,小節の後半に「チャチャチャ」という伴奏が入る。
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チャチャチャ[cha-cha-cha]
'40年代の終わり頃にキューバで生まれたダンス・ミュージック。キューバのダンソンを基本として、歌を入れてモダンにした2/4拍子のダンサブルなスタイル。
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世界大百科事典(旧版)内のチャチャチャの言及
【社交ダンス】より
…闘牛場での行進曲として名高い〈[パソドブレ]〉は,スペインをはじめ,ヨーロッパのラテン系諸国,中南米諸国で踊られ,第2次大戦後,イギリスでも踊られた。ペレス・プラードが編曲し発表した〈[マンボ]〉は1940年代末から流行し,50年代には〈[チャチャチャ]〉が世界的に歓迎された。同じころジャズのリズムは[ジルバ]を生み,ブギウギの曲で踊られ,第2次大戦中イギリス,フランスに上陸したアメリカ兵によって広められた。…
※「チャチャチャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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