チランド遺跡(読み)チランドいせき(その他表記)Chirand

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チランド遺跡」の意味・わかりやすい解説

チランド遺跡
チランドいせき
Chirand

インド,ビハール州サラン地方の先史遺跡。 1962年から B.P.シンハらが調査。最下層のI期は前 2000年頃の新石器時代に比定され,細石器磨製石斧などがあり,II期になると銅器が現れ,白彩赤色黒縁土器を伴い,米,麦の痕跡がある。末頃には鉄器も出現する。 III期は鉄器時代で NBP土器,銅貨を伴い,石斧も残存する。焼成煉瓦の建物が現れ,テラコッタ製の仮面も発見されている。 IV期には仏教寺院址などがあり,年代も紀元前後に比定される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android