チーフォン特別市(読み)チーフォン(英語表記)Chifeng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チーフォン特別市」の意味・わかりやすい解説

チーフォン(赤峰)〔特別市〕
チーフォン
Chifeng

モンゴル語ではウランハド Ulanhad (赤い山) と呼ばれ,漢字では烏蘭哈達と書く。中国北部,内モンゴル (蒙古) 自治区東部の市。市区と2県,7つの旗を管轄する。内モンゴル高原の南東縁で,リヤオ (遼) 河の上流の一つであるラオハ (老哈) 川の諸支流の集る地にある。古くからモンゴル高原と華北地方,東北地方を結ぶ交通,軍事の要地であった。清朝初期から漢族が移住し,現在では人口の 70%を占める。主都フフホト (呼和浩特) との間に空路がある。イエチー (葉赤) 鉄道の終点で,チントン (京通) 鉄道も通り,獣皮,羊毛の集散地。ジョウウダ (昭烏達) 盟農牧大学がある。近郊で鉄と金の鉱脈が発見され,開発が進んでいる。周辺には紅山後遺跡をはじめ新石器時代,青銅器時代の遺跡が多い。人口 410万 5758,うち市区人口 98万 7301 (1990) 。

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