ツィッテル(読み)つぃってる(その他表記)Karl Alfred von Zittel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツィッテル」の意味・わかりやすい解説

ツィッテル
つぃってる
Karl Alfred von Zittel
(1839―1904)

オーストリア古生物学者で古生物学史の研究者。ドイツのバーリンゲンに生まれる。ハイデルベルクパリの大学で地質学、古生物学を学ぶ。ウィーン地質調査所(1863)を経てミュンヘン大学教授とババリア自然科学標本室のキュレーター(1866~1904)として古生物学史の研究を行い、アンモナイトや化石海綿の系統分類をし古生物分類学を体系づけた。ヨーロッパやアフリカに関する地質学的論文、『古生物学便覧』(1876~1893)、『古生物学綱要』(1895)などの著述がある。古生物学のリンネともよばれている。

[小畠郁生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android