つぐないの日(読み)つぐないのひ(その他表記)Yom Kippur; Day of Atonement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「つぐないの日」の意味・わかりやすい解説

つぐないの日
つぐないのひ
Yom Kippur; Day of Atonement

過越祭(すぎこしのまつり),刈り入れ祭,かりほ住いの祝いに次ぎ,新年祭と並ぶユダヤ教の祝日。ヨム・キプール。『レビ記』16章29に記述がある。ティシュリ Tishri月(ユダヤ暦 1月)10日に行なわれるが,同月の 1日から始まる悔悛の 10日の冠飾をなす日である。この日は完全な断食,休労,禁欲が行なわれる。典礼はアミダー Amidahと呼ばれ,9日の夕方,コル・ニドレ Kol Nidreの祈りの三重の演奏で始まる。コル・ニドレは,「すべての誓いをもって」の意味で,初め強要されてキリスト教に改宗したときの誓いを消すために用いられ,のちレビ人により人間間の誓いから神人間の誓いに再解釈された祈りの冒頭句で,伝統的旋律で節づけされているものをさす。次いで誓って果たしえなかった罪の告白 Shemaが数度悔悛の祈りとともに繰り返される。このとき用いられるペユート piyyotは宗教詩としてユダヤ文学に重要な位置を占める。最後に日没前のネイラー Ne'ilahにより,人々は神により赦免され,その生命の書に自分の名が書き込まれたことを祝う。

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