かりほ住いの祝い(読み)かりほずまいのいわい(その他表記)Sukkoth; Suk kot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かりほ住いの祝い」の意味・わかりやすい解説

かりほ住いの祝い
かりほずまいのいわい
Sukkoth; Suk kot

ユダヤ教祝祭仮庵 (かりいお) の祭りとも訳される。原語は仮小屋幕屋の意。取入れの祭りと呼ばれ (出エジプト記 23・16) ,元来はぶどう,いちじくの収穫祭であったが,その後イスラエルの父祖たちが出エジプトののち荒野を放浪していた頃幕屋に住んだことを記念する秋祭りとなった。『レビ記』 23章 34~43に詳細な規定がある。ユダヤ暦第7月 Tishri (太陽暦9,10月にまたがる) の 15日から8日間 (離散してからは9日間) 行われ,初日と8日目 (離散してからは2日目と9日目) は仕事が禁じられ,7日間は幕屋住いと大地の実りへの感謝の儀式,8日目 (離散してからは9日目) は神の愛を銘じる独立の日。なお離散してからは9日目をさらに律法感謝祭の日としている。こうして神に感謝して年を終り,新しい年を迎える (出エジプト記 34・22) 。

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