テミス族(読み)テミスぞく(その他表記)Themis family

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テミス族」の意味・わかりやすい解説

テミス族
テミスぞく
Themis family

小惑星集り軌道長半径離心率軌道傾斜のほぼ等しい小惑星の集りを族と呼び,周期が木星周期と簡単な整数比をなす関係にある群 (トロヤ群ヒルダ群 ) と区別する。 1918年平山清次は,小惑星にテミス族,エオス族コロニス族マリア族フロラ族から成る5族があることを発見した。 (→平山族 )  

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のテミス族の言及

【小惑星】より

…このような起源の同じ小惑星の集りを族と呼んでいる。 族という概念を発見したのは日本の平山清次で,最初は族の数も五つ(テミス族,エオス族,コロニス族,マリア族,フローラ族)で,これに属する小惑星の数も少なかったが,最近ブラウアーD.Brouwerらがコンピューターを用いて研究した結果,さらに24の族が発見された。 小惑星を軌道の半長径の順に並べると,火星と木星の軌道の間の空間を一様に満たしているのではなく,あるところに集団を作って集まり,またあるところには空隙(くうげき)を作るという傾向がある。…

※「テミス族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android