大学事典 「テルアビブ大学」の解説
テルアビブ大学[イスラエル]
テルアビブだいがく
イスラエルを代表する国立総合大学の一つ。イスラエルの西側,地中海に面する最大の商業都市テルアビブに位置する。急速に発展するイスラエル中心部に新たな大学が必要との構想を実現するため,イギリス委任統治下の1930年代にテルアビブに生物・教育学院(イスラエル)(1953年に「自然科学院(イスラエル)」に転換)と法律・経済学院(イスラエル)が創設され,さらにイスラエル独立後の1954年にはユダヤ学院(イスラエル)の設置が続いた。これら3機関を統合し,1956年にテルアビブ大学が誕生した。2015年時点で9学部(芸術,工学,理学,人文学,法学,生命科学,経営学,医学,社会科学),29スクール,98学科,約130研究機関を擁し,3万人を超える学生が学ぶ。ユダヤ人の歴史を展示する「ディアスポラ博物館(イスラエル)」を備える。アメリカのノースウェスタン大学,カリフォルニア大学バークレー校,カナダのトロント大学,中国の清華大学など世界の名門大学と共同研究を実施。2015年のタイムズ誌のアジア大学ランキングでは22位。
著者: 和氣太司
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報