旺文社世界史事典 三訂版 「テルミドール反動」の解説
テルミドール反動
テルミドールはんどう
Thermidor
ジャコバン独裁の革命政府は内外の難局をきりぬけるために恐怖政治を行い,最高価格令,強制徴兵と徴発,土地再分配などの諸政策をつぎつぎと強行したが,初め政府を支持していた中小農民層がある程度の土地を確保すると,保守的・反動的となり,ここにテルミドール派と呼ばれる中間派ブルジョワ・ジロンド派が勢いを得てついにクーデタを起こし,革命政府の中核であったロベスピエール派を一掃した。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報