最新 地学事典 「テルロイド」の解説
テルロイド
telluroid
ジオイドのポテンシャルをW0とし,地表の地点Pの重力ポテンシャルをWPとすると,重力ポテンシャル差(W0-WP)は水準測量と重力測量の結合により決定できる。これを地点Pと基準とした地球楕円体の間の正規重力の平均値γで割れば正規高HNを得る。地表の各点から地球楕円体に垂線を下ろし,この垂線に沿い正規高の分だけの高さをとれば一つの曲面を得る。これがテルロイドである。一方,P点の重力ポテンシャルWPと同じ点での楕円体のつくり出す正規重力ポテンシャルUPとの差(WP-UP)をテルロイド上の正規重力γQで割った値を高度異常(height anomaly)ζというが,地表から下向きにζをとってできる面がテルロイドであるともいえる。というのは,楕円体面から測った点Pまでの距離を楕円体高(ellipsoidal height)hというが,h=HN+ζという関係があるからである。同じく正標高Hとジオイド高(geoidal height)Nとの間にもh=H+Nという関係がある。楕円体表面からNだけ隔たった曲面がジオイドだが,ζだけ隔たっている曲面は擬ジオイド(quasigeoid)という。参考文献:W.A.Heiskanen et al.(1967) Physical Geodesy, Freeman and Co.
執筆者:藤井 陽一郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

