知恵蔵 「テンセント」の解説
テンセント
テンセント社が最初に手掛けたサービスは、インスタントメッセンジャー(IM)の「QQ」。QQは1999年2月にリリースされ、中国国内では最も一般的なインスタントメッセンジャーとして知られている。また2011年1月には、QQをベースにしたモバイル向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、中国国内向けの「Weixin(微信)」を、その後、Weixinの姉妹アプリで中国国外向けの「Wechat(ウィーチャット)」をリリースしている。米国のリサーチ会社「Statista」によれば、16年1月時点でのQQのアクティブユーザー数は8億6000万人で世界2位、Wechatは6億5000万人で4位。ちなみに、このリサーチでは、日本でおなじみの類似サービス「LINE」のユーザー数は2億1200万人の7位となっている。
その他、テンセント社では、動画配信サービスや、オンラインゲームも手掛けている。中でも、モバイル向けの対戦型アクションゲーム「Honor of Kings(王者栄耀)」は、中国最大のヒット作と言われており、同ゲームの課金による売り上げなどが、さらに同社をけん引し、17年8月16日に発表された4~6月期決算では、純利益が前年同期よりも69.8%増えている。
(横田一輝 ICTディレクター/2017年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報