でえ
- 〘 感動詞 〙 人を誘いうながす時にいう語。それでは。どれ。さあ。
- [初出の実例]「娘釜の下焚いて大黒になるなよ。デエ息継(いきつぎ)に茶一つ」(出典:浄瑠璃・摂津国長柄人柱(1727)四)
- 「白羽の矢が邪魔になり、仰向に寝る勝手が悪くば、デエ抜いて進ぜん」(出典:浄瑠璃・苅萱桑門筑紫𨏍(1735)三)
でえ
- 〘 終助詞 〙 自分の発言内容を主張して聞き手に念をおす女性専用の終助詞。文久(一八六一‐六四)前後から現われる。
- [初出の実例]「いやいないな・花緒がゆるう成りますデゑ」(出典:雑俳・四季の花(1851))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内のでえの言及
【きせる(煙管)】より
…かなり辛口のタバコなので,やわらげるために長ぎせるが好まれるのだという。
[朝鮮]
きせるは〈タムベデエ〉,略して〈デエ〉といい,漢語として〈煙台〉,また〈煙竹〉とか〈長竹〉ともいう。16世紀末以後に,日本から喫煙ときせるが朝鮮にもたらされたものと思われる。…
※「でえ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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