デジタル大辞泉
「浸食作用」の意味・読み・例文・類語
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浸食作用
しんしょくさよう
erosion
地表面が風,流水その他の外因的な営力によって削られる作用。働く営力の種類によって河食,風食,海食,氷食,雪食などと呼ばれる。浸食には機械的作用と化学的作用とがあり,特に石灰岩地域に顕著な雨水や地下水による化学的浸食作用を溶食作用という。機械的浸食作用のなかで最も著しいものは河食作用である。河食はその働く方向によって,河床を掘下げる下方浸食 (下刻) ,谷床を広げる側方浸食 (側刻) ,水源の方向に谷を延長する頭部浸食 (後退浸食) の3つに分けられる。岩石や地質構造によって浸食の働き方に差異が生じる場合には,選択浸食または差別浸食という。
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しんしょくさよう【浸食作用 erosional processes】
もとは〈おかし,むしばむ〉の意で侵
と書いた。土地に働きかけて地形を変化させる作用(〈地形形成営力〉または〈地形営力〉という)のうち,内部から働く地殻運動や火山活動を内作用,外部から働く風,雨,河川,波などおもに太陽エネルギーに基づく作用を外作用とするが,浸食作用は後者に属する。外作用による地形営力は浸食,運搬,堆積の3作用から成る。浸食と運搬の過程は連結しており,これにより地表の物質は砕かれ,削り取られ,運び去られ,土地は変形させられる。
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