デルフォイの御者(読み)デルフォイのぎょしゃ(英語表記)Delphoi Charioteer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デルフォイの御者」の意味・わかりやすい解説

デルフォイの御者
デルフォイのぎょしゃ
Delphoi Charioteer

前470年頃のギリシアの青銅原作像。1896年デルフォイアポロン神殿の近くで発見。手綱戦車,馬などの断片も同時に発見されている。台座銘から,シケリア (シチリア) のゲラの僭主ポリュザロスが,デルフォイのピュチア競技会の 4頭立て 2輪戦車競走に優勝したことを記念して奉納したものであることがわかる。『アルテミシオンポセイドン』と並んで,前5世紀前半の厳格様式を代表する優れた貴重な遺品である。高さ 1.7m。デルフィ考古博物館蔵。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android