朝日日本歴史人物事典 「デーデルライン」の解説
デーデルライン
生年:1855.3.3
明治期に来日したお雇い外国人。ドイツ人動物分類学者。ラインラントの生まれ。明治12(1879)年から14年まで東大医学部予科教授として在日。その間各地で精力的に採集して,相模湾の三崎近辺が海産動物の宝庫であることを発見,また動物地理学上の旧北区と東洋区の境界線が九州・奄美大島間にあることを指摘した。奄美大島の民俗に関する貴重な記録も残している。帰国後はさまざまな動物群を研究して高い評価を受け,シュトラスブルク動物学博物館館長を長く勤めた。<著作>J.クライナー他訳「琉球諸島の奄美大島」(『沖縄文化研究』8号)
(磯野直秀)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報