デーリークーラント(その他表記)The Daily Courant

改訂新版 世界大百科事典 「デーリークーラント」の意味・わかりやすい解説

デーリー・クーラント
The Daily Courant

イギリス最初の日刊新聞。1702年マレElizabeth Malletによって創刊されたが,創刊後数週にしてホイッグ系の印刷者バックリーSamuel Buckleyの手に移り,この時期新聞としてはおどろくほど長命で35年まで続いた。1704年の一史料によると毎日約800部出ていた。創刊宣言で,〈ニュース編者主観を入れず,客観的・多面的に提示し,判断読者にゆだねる〉と述べていることで著名である。もっとも,紙面実態は必ずしもそうなってはいないが,日刊紙を支える固定読者層が形成されていたことがわかる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 三郎

世界大百科事典(旧版)内のデーリークーラントの言及

【イギリス】より

… 1695年,絶対王政型の事前検閲法規が消滅。1702年には日刊紙《デーリー・クーラント》が誕生,またアディソン,スティールの《スペクテーター》(1711刊)などの教養・娯楽紙も流行し,新聞は社会に定着する。31年にはケーブEdward Caveが《ジェントルマンズ・マガジン》を出し,総合雑誌の原型をつくった。…

※「デーリークーラント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む