ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥースール」の意味・わかりやすい解説
トゥースール
Tousseul, Jean
[没]1944.2.9. セーユ
ベルギーの小説家。フランス語で執筆。石切工として働きながら独学で文学を学び,作品のなかにみごとに自己を表現している。小説の舞台はベルギーの田舎に限られているが,単なる地方文学の枠をこえている。小説『小さなブランシュの死』 La Mort de Petite Blanche (1918) ,『失われた家』 La Maison perdue (1925) ,『灰色の村』 Le Village gris (1927) ,『遺書』 Le Testament (1936) のほか,随筆『善意の人々に』 Aux hommes de bonne volonté (1921) ,『ベルギーの新進画家と彫刻家』 Peintres et Sculpteurs nouveaux de Belgique (1925) などがある。
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