遺書(読み)イショ

  • いしょ ヰ‥
  • いしょ〔ヰ〕
  • ゆいしょ
  • 書名

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

死後のために書き残す書面をいい、遺言(いごん)状、「かきおき」ともいう。遺産の処分、遺族への訓戒、そのほか内容は多種多様でありうるが、それが法律的に効力をもちうるためには、民法に決められている一定の方式によらなければならないし(民法960条)、また内容も民法に決められている事柄に関するものでなければならない。したがって、兄弟仲よくせよとか、遺骨を埋める場所を指定するなどの内容が書かれていても、倫理的な拘束は別として、法律的には拘束力がない。

[高橋康之・野澤正充]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 死後のために書きのこした文書。かきおき。遺言状。
※随筆・文会雑記(1782)三「其夜忽自殺せり。遺書もなし」
② 後世にのこした著書。遺著。また、死後に残した蔵書、書物。
※大学垂加先生講義(1679)「遺書は其人死して其書のこれる也」 〔陶潜‐感士不遇賦〕
③ あちこちに散らばってなくなってしまった書物、文書。〔漢書‐芸文志〕
〘名〙 (「ゆいじょ」とも) 死後のために書き残した文書。いしょ。
※羅葡日辞書(1595)「Legâtor〈略〉Yuijo(ユイジョ) シテ モノヲ ユヅル ヒト」

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