トキシラズ(読み)ときしらず

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トキシラズ」の意味・わかりやすい解説

トキシラズ
ときしらず / 時不知

硬骨魚綱サケ科魚類の特定のものの呼び名。5、6月ごろ、三陸沖から北海道の太平洋岸沿いに千島列島南方を通って、樺太(からふと)(サハリン)の河川アムール川などに夏季遡上(そじょう)するナツザケ系をいう。脂肪分に富み美味である。

[石田昭夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のトキシラズの言及

【サケ(鮭)】より

…サケを指すのがふつうだが,他のサケ類(ベニザケ,ギンザケほか)を総称して使うこともある。 サケは各地でシャケ,シロザケ,東北・北海道でアキザケ,アキアジ(秋味)といわれ,また秋にさきがけて夏に岩手,北海道東岸に現れるサケをナツザケ,トキシラズと呼んでいる。体は小さなうろこで覆われ,側線が顕著である。…

※「トキシラズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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