とつおいつ(読み)トツオイツ

デジタル大辞泉 「とつおいつ」の意味・読み・例文・類語

とつ‐おいつ

[副](スル)《「取りつ置きつ」の音変化。手に取ったり下に置いたりの意》考えが定まらず、あれこれと思い迷うさま。「将来のことをとつおいつ考える」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とつおいつ」の意味・読み・例文・類語

とつ‐おいつ

〘副〙 (「取りつ置きつ」の変化した語)
① (「手に取ったり下に置いたり」の意) ああしたりこうしたりして。あれこれと手だてを尽くして。
※集成本狂言・節分(室町末‐近世初)「最前からとつおいつ口説けども承引めされぬ」
② ああすればよいかこうすればよいかと思い迷うさま。思い迷って定まらないさま。あれやこれやと。あれこれと。
浮世草子・沖津白波(1702)五「取つ置(ヲイ)つ他人雑ずに夫婦相談示し合」

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