最前(読み)さいぜん

精選版 日本国語大辞典 「最前」の意味・読み・例文・類語

さい‐ぜん【最前】

〘名〙
① 最もさき。いちばんさき。まっさき。最先
明衡往来(11C中か)上本「御出立之所㝡前参入。可雑役侍」
太平記(14C後)三五「最前(サイぜん)に此の事を有りの儘に申されしかば」
② さきほど。さっき。いましがた。先刻多く副詞的に用いる。
玉葉‐寿永三年(1184)二月八日「多田行綱自山方寄、最前被山手
※虎明本狂言・末広がり(室町末‐近世初)「最前はふしんに御ざったが、今不審がはれて御ざる」

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デジタル大辞泉 「最前」の意味・読み・例文・類語

さい‐ぜん【最前】

いちばん先。いちばん前。「最前の席」
さきほど。さっき。副詞的にも用いる。「最前から雨が降りだした」「最前電話した者ですが」
[類語](2今し方先程さっき先刻先に今今たった今今時分今頃今どき今さらナウ

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