とにかくに(読み)トニカクニ

デジタル大辞泉 「とにかくに」の意味・読み・例文・類語

とに‐かくに

[副]
何やかや。あれこれ。
「―つけて、ものまめやかに後ろ見」〈帚木
それはさておき。いずれにせよ。
「―君とわが仲よも尽きじ」〈仮・露殿・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とにかくに」の意味・読み・例文・類語

とに‐かくに

〘副〙
① あれこれ。さまざま。とかく。とにかく。とにもかくにも。
落窪(10C後)四「とにかくにいひ知らすれば、げにと思ひていらへせず」
② いずれにせよ。何はともあれ。要するに。とにもかくにも。
※続拾遺(1278)雑中・一一九七「思ひおくことだになくはとにかくにをしかるべくもなき命哉〈俊恵〉」

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