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俊恵 しゅんえ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

俊恵
しゅんえ

[生]永久1(1113)
[没]?
平安時代後期の歌人。「すんえ」とも読む。通称,大夫公。源俊頼の子で,父に和歌を学んだが,17歳で死別し,この頃,東大寺に入ったらしい。永暦1 (1160) 年以後多くの歌合に出席。その白河の僧坊を歌林苑と称し,廷臣,神官,僧侶,女房など広範囲にわたる会衆を集め,月次,臨時の歌会を開催,『歌苑抄』などの私撰集を編むなどの活動をした。

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デジタル大辞泉の解説

しゅんえ〔シユンヱ〕【俊恵】

[1113~?]平安末期の歌人。東大寺の僧。源俊頼の子。通称大夫公(たゆうのきみ)。白川の自坊歌林苑で歌会・歌合わせを主催。鴨長明に歌を教えた。家集に「林葉和歌集」がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

俊恵 しゅんえ

1113-? 平安時代後期の僧,歌人。
永久元年生まれ。源俊頼(としより)の子。待賢門院新少将の兄。東大寺の僧。京都白川の僧房を歌林苑と名づけ,身分にとらわれない自由な歌会を主宰。「詞花和歌集」以下の勅撰(ちょくせん)集に84首のる。家集に「林葉和歌集」。歌論は弟子の鴨長明(かもの-ちょうめい)「無名抄」にくわしい。通称は大夫公(たゆうぎみ)。法名は「すんえ」ともよむ。
【格言など】夜もすがら物思ふころは明けやらで閨(ねや)のひまさへつれなかりけり(「小倉百人一首」)

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朝日日本歴史人物事典の解説

俊恵

没年:没年不詳(没年不詳)
生年:永久1(1113)
平安末期の歌人。源俊頼藤原敦隆の娘の子。『詞花和歌集』以下の勅撰集に,84首が入集しており,家集に『林葉和歌集』がある。白河にあった彼の僧坊は歌林苑と呼ばれ,藤原清輔,寂蓮,源頼政,道因,二条院讃岐など,数多くの歌人の集まるサロンとなっていた。弟子の鴨長明の歌論書『無名抄』には俊恵の発言が多く引用され,その和歌観を窺わせている。穏やかで余情深い表現を目指し,特に歌の風体に意識的で,藤原俊成やのちの歌人にも強い影響を与えた。<参考文献>簗瀬一雄『俊恵研究』

(渡部泰明)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

しゅんえ【俊恵】

1113(永久1)‐?
平安末期の歌人。没したのは1191年(建久2)1月以前か。源俊頼の子。母は橘敦隆女。通称は大夫公。若いころ東大寺の僧となった。歌合への出席は1160年(永暦1)清輔朝臣家歌合を初めとし,79年の右大臣兼実歌合に至る。白川の彼の僧坊を歌林苑と称し,源頼政,二条院讃岐ら多くの歌人が参集,平安末期歌壇で一大グループを形成した。《歌苑抄》等多くの私撰集が編まれた。鴨長明はその門。家集に《林葉和歌集》がある。

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大辞林 第三版の解説

しゅんえ【俊恵】

1113~?) 平安末期の僧・歌人。源俊頼の子。東大寺の歌林苑で月次つきなみ・臨時の歌会を主催。藤原清輔・俊成と並ぶ当代歌壇の中心人物の一人。鴨長明はその弟子。家集に「林葉和歌集」がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

俊恵
しゅんえ
(1113―?)

平安後期の歌人。没年は不明だが、1182年(寿永1)には生存。大夫公(たゆうのきみ)とよばれた。歌人源俊頼(としより)の子。幼少時に東大寺に入り僧となる。1151年(仁平1)ごろ成立の『詞花集』に1首入集し、すでに歌人としての名があった。60年(永暦1)清輔朝臣(きよすけあそん)家歌合に加わり、この後多くの歌合に出詠、歌壇で活躍した。その白川の僧房を歌林苑(かりんえん)と名づけ、歌会や歌合をしばしば催し、源頼政(よりまさ)以下多くの会衆が参じ、このグループは平安末期歌壇で大きな存在となった。鴨長明(かものちょうめい)も俊恵門である。また『歌苑抄』『歌林抄』などの撰集(せんしゅう)(散逸)も生み出された。家集に『林葉和歌集』(1178、79年ごろ自撰か。約1000首所収)がある。静寂美をたたえた穏やかな歌風である。[井上宗雄]
 夜もすがら物思ふころはあけやらで閨(ねや)のひまさへつれなかりけり
『簗瀬一雄著『俊恵研究』(1977・加藤中道館)』

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