とほん(読み)トホン

デジタル大辞泉 「とほん」の意味・読み・例文・類語

とほん

[副]《「とぼん」とも》気ぬけしているさま。呆然ぼうぜん。ぼんやり。
「―として居た小女こおんなの喜野が立とうとする」〈鏡花歌行灯

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とほん」の意味・読み・例文・類語

とほん

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる。「とぼん」とも ) 気抜けしたり、ぼうぜんとしたりして、静まりかえっているさまを表わす語。しょぼん。しょんぼり。とほ。
    1. [初出の実例]「Tofonto(トホント) シテ イル」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「押ひらき戸ほんとひとり月み哉〈夕翁〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一〇秋)

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