20世紀西洋人名事典 「トマスピンチョン」の解説
トマス ピンチョン
Thomas Pynchon
1937.5.8 -
米国の小説家。
ニューヨーク州グレンコーヴ生まれ。
コーネル大学物理工学科に16才で入学するが、翌年海軍に入隊し、3年後に英文科に復学した。卒業後ボーイング社に就職したが、1962年より創作活動に専念した。処女長編「V」(’63年)でフォークナー賞、次作「競売ナンバー49の叫び」(’66年)でローゼンソール文芸賞、「重力の虹」(’73年)で全米図書賞を受賞した。以来10年間は小説は発表せず、研究書、解説書などを出版している。マスメディアにはいっさい姿を見せず、居所も隠し通している希有な作家である。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報